肌の新陳代謝は、若い頃の半分になる
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肌は老化がわかりやすい部分である。
というのも20代の半ば頃から、肌に細かなシワが出てくるようになり、肌にたるみが出てくるからだ。
まだ子供だった14歳頃には、皮膚はたった14日で生まれ変わっていたが、それが24歳を過ぎるくらいになるともう、28日と倍近くもかかってしまう。
つまり新陳代謝が穏やかになるため、日々の暮らし方はなんら変わっていないのに、皮膚のダメージが回復できずに、子供の頃の弾力のある肌が失われていくわけだ。
さて人間の皮膚には、
- 表皮(ひょうひ)
- 真皮(しんぴ)
- 皮下脂肪
まず肌の老化は、「小じわ」や「チリメンじわ」から始まる。
小じわやチリメンじわとは、目元や口元にできる、小さなシワのことで、動く部分の近くにできるシワである。
肌の老化はまず、目元や口元にでるってことだね。
この小じわやチリメンじわは、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンが老化して、弾力がなくなることで見えてくるものだという。
コラーゲンというのはタンパク質の短い繊維なのだが、これに架橋構造といって、いくつもの橋が架かる。
たくさんのコラーゲン繊維の間に、たくさん橋が架かることによって弾力が生まれるわけだ。
ところがここに砂糖や炭水化物の取り過ぎで余ったブドウ糖が、別の新しい橋を架けてしまって糖化という現象が起こる。
甘い飲み物やスイーツが、肌のシワの原因になる
肌の老化には、色んな段階がある。
まず最初に現れるのが、目の周辺にできる細かなチリメンじわ、口元にできる小じわだ。
高齢のお年寄りを見ると、目元も口元もシワだらけだが、これが目につきだすのが老化の始まりだ。
目の下あたりにできる、細かい布目のようなチリメンじわ、口元にできる小じわと、ほうれい線のたるみ。
これらのシワは、目や口が動くことによってできるもので、子供の頃はコラーゲンが、ずっと押し返してくれていて、若い頃には見えなかったシワなのである。
ところが目元や口元のコラーゲンが弾力を失い、水分量も減ってくるため、目につくようになってくるのだ。
このコラーゲンの弾力を失わせる原因が、甘い飲み物やスイーツなどの炭水化物の取り過ぎによる「糖化」である。
甘いものや炭水化物を食べると血糖値、すなわち血液中のブドウ糖濃度が上がり、肌のコラーゲンもブドウ糖と反応するチャンスが増える。
これによってコラーゲンが糖化され、弾力を失うのだ。
正常なコラーゲンは、タンパク質の短い繊維の間に、たくさんの橋が架かって弾力を作っているのだが、ブドウ糖がコラーゲンと反応すると別の橋ができる。
この橋は、同じ架橋であっても弾力を失うように橋が架かるので、それでコラーゲンは弾力がなくなってしまうのだ。
そうして目元口元の細かいシワを押し返せなくなり、目元や口元にそのまま小じわとして現れてしまう。