アルギニン食と筋力トレーニングが老化防止

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老化は筋肉量の減少から始まる

 

20代後半から成長ホルモンが減り筋肉が減少し始めて太りやすくなるが、実はこれが老化の始まりだったのだ。

 

筋肉が落ちて脂肪がつきやすくなると、インスリンの効きが悪くなって高血糖になり、糖化反応で身体が弱っていく。

 

糖化反応というのは、血液中の過剰な糖質(高血糖)が、体内のタンパク質や脂肪と結びついて、組織を弱くしていく反応なのだが、これが老化の原因だったのだ。

 

なので高血糖の病気である糖尿病では、合併症がほぼ全身に現れる。

 

たとえば糖尿病性神経障害(神経)、糖尿病性網膜症(目)、糖尿病性腎症(腎臓)、心筋梗塞(心臓)、脳梗塞(脳)、動脈硬化(血管)、足指の壊死、免疫不全(感染症にかかりやすくなる)などだ。

 

これはみんな高血糖と糖化が原因の病気なので、たとえ糖尿病と診断されなくても、年を取るにつれて進んでいると考えた方が良いかもしれない。

 

なので年を取ったら極力炭水化物の量を減らし、植物性タンパク質をしっかり摂って、老化を遅らせねばならない

 

それと同時に、筋力トレーニングを行い、筋肉に刺激を与えて、成長ホルモンを減らさないような生活をしないといけない。

 

筋肉量が減るのは、成長ホルモンが減るからだから。

 

そのためには、成長ホルモンの手助けになるアルギニンを摂り、筋力トレーニングを習慣づけ、睡眠をしっかり取ることが必要だ。

 

アルギニンを多く含むのは、大豆やナッツ(クルミやピーナッツ)、肉類(鶏肉)や牛乳(チーズ)、玄米、レーズン、エビなどで、サプリメントなども売られている。

 



ストレッチは、線維芽細胞を刺激して、コラーゲンを再生する

老化を遠ざけるには、運動や筋力トレーニングが必要だ。

 

1日30分の運動と筋トレが、老化を遅らせてくれるという。

 

30分の運動は、いわゆる「有酸素運動」で、散歩やウォーキング、水泳やエアロバイク(自転車こぎ)、ダンスやゴルフ、山登りなども良い。

 

一度に30分でなくても、数回に分けて合計30分になれば良い。

 

また、毎日同じ運動を続けると刺激がなくなるので、色んな運動を気分によって替えると効果的だという。

 

そして重要なのが、パワートレーニング、いわゆる筋トレだが、その前に行うストレッチングも重要な老化予防の体操だ。

 

実はこのストレッチが最近、糖化された組織の再生に有効だという報告があって、『ためしてガッテン』などの健康番組でも紹介されている。

 

30秒で肌が!血管が!冬の若返りストレッチストレッチがなぜ若返りに良いかというと、ストレッチによる刺激によって、糖化されたコラーゲンを新しく作り替えられるからである。

 

以前も紹介したが、コラーゲンというのは非常に頑丈で、そうそう簡単には作り替えられない。

 

皮膚のコラーゲンはなんと、半分入れ替わるのに約15年もかかるという。

 

このコラーゲンのリプレイス(更新)を担っているのは、「線維芽細胞(せんいが・さいぼう)」という細胞なのだが、コラーゲン以外にもエラスチンやヒアルロン酸などを創っている。

 

ところがこの線維芽細胞は、20代半ばにはもう能力が落ちて、コラーゲンなどの更新に2倍以上の時間がかかるようになる。

 

ストレッチはこの繊維芽細胞を刺激して、コラーゲンの更新を早めてくれるのだという。

 

これは耳寄りな話だね。

 


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