硬くてなかなか治らないカサブタ
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多形慢性痒疹(たけいまんせいようしん)とは、様々な形の、硬いカサブタが、あちこちに出来る皮膚病だ。
痒疹とは「痒い(かゆい)」「湿疹」という意味で、非常に痒い。
多形とは、丸かったり四角かったり長細かったりと、色んな形のカサブタが出来るという意味らしい。
痒疹というのは、普通はポツポツと距離を置いてでることが普通だが、近いところに固まってでる場合もあって、それがつながって色んな形のカサブタみたいになるらしい。
そして中高年になると、この痒疹が慢性化して、何週間も何ヶ月も残る。
痒い湿疹が出る
→痒いので掻きむしる
→カサブタになる
→カサブタができても痒いので、掻きむしって剥がす
→さらに大きくて硬いカサブタが出来る
→掻いても掻いてもカサブタが剥がせなくなる
→そのうち治るだろうと思って放ったらかす
→何週間も何ヶ月もカサブタのまま
という感じになる。
一方、新しい発疹もドンドン出てくるので、気がついたら数十箇所もカサブタが出来てしまっている。
抗菌剤を配合した塗り薬をいくら塗っても、なかなか治らない。
できたての柔らかいカサブタは、剥がしやすいけれど、その下にはまだ新しい皮膚が出来ていない。
一方、硬くなったカサブタは、すでに出来てから何日も立っているので、剥がれても良さそうなもんだけれど、全然その気配がなく、ただ痒いだけだ。
そういう色んな形のカサブタと悪戦苦闘して半年以上たったころ、あることに気がついた。
どうも硬いカサブタは、自力で剥がさないと、そのまま治らないらしい。
余りにも痒くて、延々掻き続けた結果、硬いカサブタがとうとう剥がれて、そこから快方に向かうケースがよくあったのだ。
つまり硬いカサブタが出来てしまうと、その下の皮膚は覆われているので、新陳代謝が進まなくなっている状態らしく、無理矢理でももう一度剥がさねばならないらしい。
でもどうやれば、この硬いカサブタを剥がせるのだろう?
いろいろやってみたが、ヨーグルトを塗るというのが良さそうだ。
痒疹の画像例その2
ヨーグルトピーリングでカサブタ剥がし
慢性痒疹では、硬いカサブタが出来てしまう。
しかもこの硬いカサブタは何週間も何ヶ月も、ずっと残ってしまうと言う。
私の経験では、この硬いカサブタは、剥がした方が治りが早い。
というか、剥がさずに残しておいても、剥がれないからね。
でも、硬くて掻いても剥がれないカサブタだから、どうやって剥がせば良いのか。
そこで見つけたのが、ヨーグルトピーリングだ。
ヨーグルトには、皮膚に近い成分が含まれていて、美白目的でヨーグルトを顔や肌に塗るという「ヨーグルトパック」もよく行われている。
ヨーグルトには、AHA(フルーツ酸)という成分が含まれていて、これが肌の角質をきれいに取り除いてくれるらしい。
コレは良いかも?と思って、プレーンのヨーグルトを買ってきて、小さじ一杯のヨーグルトを硬いカサブタがたくさんある腕に塗ってみた。
そうしてしばらく放置すると、強い痒みが襲ってきて、何か化学反応が起こってる予感。
そして、硬いカサブタを削るように掻いていたら、硬いカサブタが少し剥がれていった。
またヨーグルトを塗った肌からは、ボロボロとアカのようなモノが出てくるので、指の腹でゴシゴシそれを剥がしていくと、つるつるの肌が出てきた。
今まではザラザラだった肌が、ツルツルしてくるのは、ちょっと感動的。
ということで、こんな感じになった↓。
ヨーグルトピーリングで、カサブタを剥がした後の画像
茶色くてボンヤリしている部分は、既に治った跡で、治った後も半年くらいは目立つ。
一方、ピンク色のところが、硬いカサブタが剥がれた部分で、新しい皮膚が出来つつある。
黒いかさぶたも残っているが、これはまだ剥がれる準備が出来てないらしく剥がれない。
どちらにしても、皮膚病でガサガサになっていた肌には、このヨーグルトピーリングは貴重だ。
ザラザラしていると、爪が引っかかるので、つい掻いてしまうし。
一方、肌がツルツルしてると、掻くよりなでたくなるし。
因みに、ヨーグルトの種菌として使われるサーモフィルス菌は、皮膚の常在菌で善玉菌であるので、もしかするとヨーグルトピーリングは一石二鳥かも知れない。