乳がん、発見が早ければ心配がないガン
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乳ガンは欧米人に多いガンだが、最近は日本人にも増えてきた。
母乳を作る乳腺という器官にガンができ、発見が遅いと死につながるガンだ。
乳腺の一部にできる乳ガンもあるが、乳腺の中をウロウロする乳がんもある。
乳がんは、発見が早ければ、乳腺を切除すれば死を避けることができるガンだ。
ただし切除手術をすると、胸がなくなってしまうと手術を避けるウチに、死につながるようなこともあるらしい。
というのも乳がんの手術というと、かつては片方の胸をごそっと取り除いて、乳房自体がなくなってしまうイメージだった。
手術後の画像は、何度か見たことがあるが、あれはちょっとひどいなあという感じだった。
しかし最近は、ガンを取り除いた後に、整形外科的に乳房を再建する手術もある。
つまり、がん細胞の切除手術と同時にシリコンなどを挿入して乳房再建手術を同時に行うわけだ。
つまり現在の乳がん手術では、手術して胸がなくなることがなくなったということだ。
さて、乳がんによる死亡者数の推移を見てみる。
乳がんによる死亡者数の推移と国際比較
これをみるとダントツでアメリカで死亡者数が多い。
一方、日本は少ない方だが、それでも増えつつある。
乳がん 標準化死亡率の推移と国際比較
標準化死亡率の推移グラフを作ってみたら、日本の乳がん死亡率は欧米諸国と比べて、かなり低いね。
革命アンチエイジングの本にも、日本人は乳がん死亡者数が少なく、おそらく大豆に含まれるゲニステイン(イソフラボン)に原因があるのでは?と言う風な感じのことが載っていたが。
ただ標準化死亡率で見ても、増えているようだから、注意は必要だ。
卵巣ガンと子宮頸ガン
女性特有のガンには、乳がんの他にも卵巣ガンや子宮頸ガンがある。
ということで卵巣ガンと子宮頸ガンの死亡者数の推移と欧米諸国との比較のグラフも作ってみた。
卵巣ガンによる死亡者数の推移と国際比較
これを見ると、乳がん同様、アメリカの死亡者数がダントツに多いね。
一方、日本人の死亡者数も意外に多い。
乳がんなどは、閉経後にリスクが大きく上がるので、年齢別の人口などのデータを、標準的な人口構成に補正した標準化死亡率のグラフも見てみる。
卵巣ガン 標準化死亡率の推移と国際比較
これを見ると、日本人の卵巣ガン死亡者数というのは少なく、殆どが高年齢の女性に起こっているということかな。
さて、ヒトパピローマウイルス (HPV) という腫瘍ウイルスの感染が原因とされているのが子宮頸ガンだ。
子宮頸ガンによる死亡者数の推移と国際比較
子宮頸ガン 標準化死亡率の推移と国際比較
子宮頸ガンは欧米諸国共に、同じレベルに収束している感じだな。