ごく微量の添加物でも、気分が悪くなることがある
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老後の健康のための「良い食事」。
年を取ると免疫力が落ち、新陳代謝もゆっくりになる。
そのため、毒性の強い成分を摂っても、なかなか体外に排出することができない。
つまり、身体に悪い成分を食べてしまうと、しばらく身体の中をウロウロするわけだ。
そのせいで頭痛が続いたり、咳が止まらなかったり、様々な不快症状が続くことになる。
というのも加工食品は、便利だけれど、保存料や防カビ剤、発色剤や着色料など、様々な薬剤が使われているからだ。
もちろん、これらの成分はごく少量だから、全く気にならない人もいるだろう。
しかし化学物質に敏感な人の場合は、身体が勝手に反応するのだ。
私などは若い頃からシャンプーなどがダメで、普通のシャンプーやシェービングクリームを使うと、すぐに吐き気がしたり苦いツバが出たり、寒気がしたり、頭痛がしていた。
これは、化学物質過敏症かもしれないが、食品でも同様のことが起こることを想像するのは簡単だ。
つまり普通の人には何でも無い食品でも、その食品に含まれている添加物と相性が悪ければ、入っているだけで気分が悪くなると言うことだ。
こういうのはアレルギー症状みたいに「不快スイッチが入る」ということで、量の多い少ないは関係ないのかもしれない。
食品加工に利用してあと除去される漂白剤も、使っているのを感じると気分が悪くなるような人もいるようだ。
食品に使われる漂白剤
- 亜塩素酸ナトリウム…カット野菜、柑橘類、もも、サクランボ、ふき、など
- 亜硫酸ナトリウム・二酸化硫黄…ドライフルーツ、かんぴょう、エビ、煮豆、など
漂白剤であるが、消毒も兼ねていて、次亜塩素酸ナトリウムなどは、ノロウイルスの殺菌などにも使える。
酸化防止剤
食品を保つための食品添加物、最後は「酸化防止剤」だ。
酸化防止剤とは、食品が空気に触れて空気中の酸素で酸化するのを防ぐ薬剤だ。
たとえば缶入りのお茶やペットボトルには、ビタミンCが入っていることが多い。
このビタミンCは、栄養ではなく酸化防止剤だ。
お茶というのは放っておくとカテキンという成分が酸化して苦味が出る。
そのため、なかなか缶入りやペットボトルのお茶ができなかったが、ビタミンCを添加し、窒素充填で製造することで可能になった。
酸化防止剤は、そういう風に商品の傷みを防ぐ。
ただしビタミンCのように、害のない酸化防止剤ばかりではない。
緑茶から抽出されるカテキンでさえも、肝臓障害リスクがあるという。
酸化防止剤としてよく使われるモノ
- ビタミンC(アスコルビン酸)…清涼飲料水、果物、漬け物
- ビタミンE(トコフェロール)…バター、油脂、菓子
- BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)…シリアル、ポテトチップ、魚介類(塩蔵・乾燥・冷凍) バター、油脂
- BHA(ブチルヒドロキシアニソール)…魚介類(塩蔵・乾燥・冷凍) バター、油脂
- エリソルビン酸ナトリウム…肉など、ニトロソアミンの発生を防ぐ
- 没食子酸プロピル…バターなどの油脂
- 亜硫酸ナトリウム…カニ
- 二酸化硫黄…ドライフルーツ
- コーヒー豆抽出物(クロロゲン酸)
- 緑茶抽出物(カテキン)…清涼飲料水、
- ローズマリー抽出物…肉・水産品