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大腸ガン 性差が小さなガン
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大腸ガンは、ここ50年で増加したガンだ。
大腸ガンとは、大腸にできるガンで、できる場所によって盲腸ガン、結腸ガン、直腸ガンなどと呼ばれる。
日本では毎年、男女ともに約2万人の人が、大腸のガンで亡くなっている。
2010年のOECDデータでは、男性が24,125人で、女性が20,495人。
男性が女性と比べて2割ほど多いが、他の種類のガンでは2倍近く違うことが多いので、大腸ガンは、比較的性差の少ないガンと言うことだ。
ガン死の内訳と推移(日本)
大腸ガンの原因は、色んな要素があって、よく分かっていない。
タバコやアルコールはリスクを高めるし、食物繊維は大腸ガンのリスクを下げる。
乳がんや子宮ガンの既往症がある女性は、大腸ガンになりやすいとか言う報告もある。
大腸ガン死亡率の国際比較
大腸ガンは、日本では増えているガンだが、諸外国ではどんな具合なのか。
OECD統計の標準化死亡率を、グラフ化して比較してみた。
標準化死亡率とは、年齢別の人口などを考慮した比較のための物差しで、年齢構成が同じ10万人の国だったら…という指数だ。
大腸ガン 標準化死亡率の推移と国際比較(男性)
このグラフによると、日本では大腸ガン死が増えているが、欧米諸国では大腸ガンによる死亡が減る傾向にあるようだ。
実数では日本の大腸ガン死亡者数は増加中だが、標準化死亡率の方は1995年頃がピークになっていて、欧米諸国と同じ範囲に入っている。
要するに、日本で大腸ガンで死ぬ人が増えているのは、高齢化のせいであって、欧米諸国と大差はないと言うことらしい。