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疾病の分類 ICD-10 概略
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さて、これから死因について調べていくわけだが、どういう風に分類されているかをまとめておく。
参照するOECD統計の死因分類は、WHOが定めた分類法 ICD-10に準じている。
疾病の分類はチャプター21まであるが、われわれ年寄りに関係ある死因は、この中の10個くらいだな。
[1]Certain infectious and parasitic diseases
「感染症・寄生虫症」コレラや腸チフス、赤痢、食中毒、ペスト、梅毒、破傷風など、伝染性の最近による死に至る病気などのこと。
エイズもこのカテゴリーに入る。
[2]Neoplasms
「新生物」悪性新生物、つまりガン[3]Diseases of the blood and blood-forming organs and certain disorders involving the immune mechanism
「血液・造血器疾患および免疫機能障害」貧血(赤血球)や白血球、免疫異常など[4]Endocrine, nutritional and metabolic diseases
「内分泌・栄養・代謝疾患」甲状腺障害、糖尿病、栄養失調、肥満、代謝異常(栄養をうまく利用できない)など[5]Mental and behavioral disorders
「精神および行動の障害」アルコール中毒、麻薬中毒、認知症、統合失調症、妄想性障害など[6]Diseases of the nervous system
「神経系の疾患」アルツハイマー病、パーキンソン病、髄膜炎、脳炎、骨髄炎、てんかんなど。
[7]Diseases of the eye and adnexa
「目の病気」[8]Diseases of the ear and mastoid process
「耳の病気」[9]Diseases of the circulatory system
「循環器系疾患」虚血性心疾患(狭心症、急性心筋梗塞)、脳血管疾患、いわゆる脳卒中(くも膜下出血、脳梗塞、脳内出血)、リウマチ熱など[10]Diseases of the respiratory system
「呼吸器系疾患」インフルエンザ、肺炎、その他の風邪など疾病の分類 ICD-10 概略つづき
[11]Diseases of the digestive system
「消化器系疾患」口腔(歯やノド)、食道炎、胃や十二指腸の病気、腸炎・大腸炎、潰瘍、虫垂炎、ヘルニア、肛門の病気、腹膜炎、肝炎、胆嚢炎など[12]Diseases of the skin and subcutaneous tissue
「皮膚・皮下組織疾患」じんましん、アトピー性皮膚炎など[13]Diseases of the musculoskeletal system and connective tissue
「筋骨格系・結合組織疾患」関節障害、脊椎障害など[14]Diseases of the genitourinary system
「腎尿路生殖器系疾患」腎炎、ネフローゼ、腎不全、尿路結石、膀胱炎、前立腺炎、卵巣炎、女性器と骨盤の病気など。
(ガンは除く)
[15]Pregnancy, childbirth and the puerperium
「妊娠・分娩・産褥(さんじょく)の合併症」流産、妊娠中の腎尿路性器感染症、妊娠中の糖尿病、分娩中・産じょくに伴う症状[16]Certain conditions originating in the perinatal period
「周産期疾患」生まれてくる新生児に関する疾病。
周産期(しゅうさんき)とは、妊娠22週から出生後7日未満の時期。
[17]Congenital malformations, deformations and chromosomal abnormalities
「先天奇形、変形および染色体異常」[18]Symptoms, signs and abnormal clinical and laboratory findings, not elsewhere classified
「症状・徴候・異常臨床所見・異常検査所見で他に分類されないもの」原因不明、死因が特定できない。
年寄りの場合は「老衰」