MEC食ダイエットとは
更新日:
MEC食ダイエットと言うのがある。
MEC食ダイエットというのは、一日に必要な栄養素を、糖質無しで食べる食事法だ。
MECとは肉(Meat)、卵(Egg)、チーズ(Cheese)という3つの食材の頭文字を取ったものだ。
MEC食の基本は、
- ひと口30回よく噛む!
- 肉・卵・チーズをたっぷりと食べる
- ご飯・パン・麺類などの主食を控える
- お菓子や清涼飲料水はNG
- 糖質を多く含む野菜を控える
- 肉200グラム
- 卵3個以上
- チーズ120グラム
この三つでビタミンC以外の栄養素が十分にとれるとしている。
肉には牛肉・豚肉・鶏肉などが含まれるが、MEC食では、魚より肉を食べろという。
MEC食で魚を推奨しない理由は、魚には脂肪分が少なく、さらに身体に悪い鉛やカドミウムなどの重金属が多く含まれているからだそうで、週2~3回くらいが上限としている。
また牛乳やヨーグルトでなくて、なぜチーズかというと、牛乳やヨーグルトには200ミリリットル当たり10グラム前後の糖質を含むからだという。
チーズも牛乳からつくられるが、発酵の過程で糖質が消費されて、糖質がほとんど含まれていない。
なので牛乳やヨーグルトよりも、チーズの方を奨めているらしい。
チーズ120グラムというと、6Pチーズ7個分くらいになるので、経済的にはちょっと難しいかもまた、卵を一日最低3個は、取るべしとしている。
養老施設で、卵1日3個を指導したところ、肌のはりつやなどに著しく改善が認められたという。
油はバターかラード。
豚の脂であるラードには、傷を治す力があるとして、植物性の脂よりラードを推奨している。
MEC食と糖質制限食 何が違う?
MEC食は、糖質を食べない食事法で、大きな分類では糖質制限食だろう。
しかしMEC食と糖質制限食とは、様々な部分に違いがある。
というのも糖質制限食というのは、元々、糖尿病治療のために、編み出された食事法だ。
糖尿病の治療食だから、血糖値が上がる最大原因の糖質をとにかく控えることに、大きな重点が置かれている。
一方、MEC食は、様々な病気の原因である、栄養のアンバランスを正すのが目的で、病気の予防に大きな重点が置かれている。
21世紀になって糖質の取り過ぎが、様々な病気の原因だと分かったため、結果的に、糖質を押さえて、タンパク質をたくさん摂るLCHP食(低炭水化物・高タンパク食)になった。
なのでMEC食と糖質制限食とは、元々の目的が異なるため、色んなところで違いがある。
たとえば糖質制限食で、最初に問題になるのが便秘だ。
米や小麦などを食べなくなると、食物繊維が不足して便秘になる。
そこで糖質制限食では、野菜・根菜・海草・キノコを増やす。
ところがMEC食の指導者は、これらは、便秘の元となるから、食べ過ぎはダメだとしている。
また糖質制限食では、咀嚼回数には言及していないが、MEC食では一口30回噛めという。
糖質制限食では、野菜・根菜・海草・キノコを食べるので、特に意識はしなくても咀嚼回数が増えるが、MEC食ではこれらを食べないので、その分、咀嚼が必要だと言うことかも知れない。
また糖質制限食では、チーズを食べろとは言わないが、MEC食ではチーズは必須の食品だ。
肉と卵とチーズだけで良いというのは、糖質制限では分かりやすい方法だから、やってみても良い食事法かも知れないね。