胃ガンでこんなに死ぬのは日本人だけ?
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日本人の死因の第一位は、ガン。
二位から四位までは混戦で、心筋梗塞と脳卒中の循環器疾患、そして呼吸器疾患の肺炎。
そして日本人のガン死の特徴は、胃ガンの死亡者数が多いこと。
これってかなり異常なことなんだけれど、未だに原因がよくわからない。
WHO(世界保健機構)も、「胃ガンと塩漬け食品には相関関係が疑われる」というくらいで、それ以上は言及していない。
漬け物とか干物などに、発がん性物質があるかどうかは不明だが、なんかあるんじゃないの?という程度だ。
WHOはなんでそんなに胃ガンに興味がないのかな?とずっと思っていたんだけれど、OECD統計からグラフを作ってみたら、わかった。
欧米では胃ガンで死ぬ人なんて、そんなにいなかったんだね。
胃ガンによる死亡者数の推移グラフを見てみると、日本の死亡者数のグラフだけが天空を通っている。
人口が日本の2倍以上いるアメリカなど、はるかに下だ。
人口が日本の6割程度の欧米諸国もかなり少ない状況で推移している。
胃ガン死亡者数の推移と国際比較(男性)
胃ガン死亡者数の推移と国際比較(女性)
圧倒的じゃないか、、胃ガンで死ぬ人が多いのって、異常だって言うことだな。
胃ガン死が多いのは、漬け物と米のせい?
日本ではかつて、ガンと言えば胃ガンだった。
そして胃ガンになると、死を意味していた。
しかしこの胃ガンという奴、欧米諸国ではあんまり死ぬ人はいない。
実際、OECD統計をグラフ化してみても、なぜだか日本人だけが胃ガンでバタバタ死んでいる。
海を隔てた隣国の韓国でも、それほど死んでないようにでているが、これって本当のところは、どうなんだろう?日本同様、漬け物と米を食ってる韓国で、胃ガン死が少ないというのはちょっと不可解。
しかし韓国って朝鮮戦争でかなり人が死んでいて、年齢構成が日本よりかなり若いはずだから、もしかしたら年齢も考える必要があるのかな?ということで、年齢構成などを勘案した標準化死亡率という指数の推移をグラフ化して比べてみた。
標準化死亡率の推移と国際比較(胃ガン 男性)
標準化死亡率の推移と国際比較(胃ガン 女性)
胃ガンによる死亡率を標準化死亡率で見てみると、やっぱり欧米諸国とは比べものにならないくらい胃ガン死が多い。
欧米諸国の中で胃ガン死が多いのは、イタリアということだけど、それでも日本の半分くらい。
韓国はどうなんだろうかと思ったら、標準化死亡率ではなんと、日本を上回っている!やっぱ、漬け物で米を食ってると、胃ガンリスクが高くなるってことかな。