脳由来神経栄養因子BDNFは、記憶や学習に必要
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脳由来神経栄養因子BDNFも、近年ときどき話題に上るワードだ。
神経栄養因子は、神経細胞を成長させたり枝分かれさせるのに必要な物質だで、4つのグループがある。
心筋・平滑筋(内臓)・脂肪組織・卵巣などに分布しているのが、一般的な神経成長因子(nerve growth factor/NGF)。
一方、大脳皮質・海馬・小脳などに分布するのがBDNF(Brain-derived neurotrophic factor)になる。
BDNFは脳の神経細胞から分泌され、神経細胞を伸ばしたり枝分かれするのに必要なタンパク質だ。
記憶を司る器官である海馬に多いため、記憶や学習、高度な思考をするために必要な物質だと言うことらしい。
実際、BDNFの血中濃度と記憶力には相関関係があり、うつ病や認知症患者のBDNF血中濃度レベルが低いことも、分かっている。
BDNFを増やすには、適度な運動と日光浴
BDNFは、脳内の神経細胞から分泌されるタンパク質だ。
そのため、食べ物からBDNFタンパクを直接摂るというわけにはいかない。
脳には、有毒な物質が脳内に入らないような様々な関門があって、脳内で働くような物質は直接食品から摂れないことが多いのだ。
では、BDNFを増やすには、どうすれば良いか。
BDNFが減ると記憶力が落ちるわけだから、記憶力が落ちないような生活をすれば良い。
そのためには、適度な運動や日光浴が良いという。
運動は、身体を動かすと同時に脳を使うことでもあるし、散歩や日光浴は体内時計をリセットし、毎日の生活リズムを正す。
BDNFは生活リズムが崩れると、分泌レベルが下がることが分かっているため、午前中の散歩や日光を浴びることは、BDNFレベルを維持するのに重要だという。
BDNFを増やす食品、減らす食品
ハッキリとBDNFを増やす成分は、今のところ見つかっていない。
白カビ由来のカマンベールチーズがBDNFを増やすという実験結果はあるが、ではカマンベールチーズに含まれるどの成分がBDNFを増やすのに関わっているのかは、よくわからない。
ただ食生活との相関関係から、BDNFを減らす食品と、減らさない食品があることは、分かっている。
BDNFレベルを下げる食品は、
- 砂糖
- 単純炭水化物
- 高脂肪食
などだ。
一方、BDNFを増やすかも知れない食品としては、
- ココアやチョコレートのカカオポリフェノール
- 赤ワインやピーナッツの薄皮の赤い色素であるレスベラトロール
- 魚油に含まれるEPAやDHA
- 緑茶カテキン、
- 紅茶に含まれるテアニン
- ブルーベリーのアントシアニン
- オリゴ糖
- 大豆のエストロゲン
- ターメリックのクルクミン
…等が挙げられている。
まあなんというか、おなじみのメンバーやね。
カマンベールチーズを毎日食べて、高カカオチョコレートでもかじっていれば良いって事かな?
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