他人に聞いて解決する人は、自分の頭を使ってない

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わからないことがあると、他人に聞いて解決する人がいる。

 

わからないことをすぐ聞くというのは、「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」などと言って良いことだと思われがちだが、そう簡単な話でもない。

 

というのも、他人にすぐ聞く人にも、2種類のタイプがいるからだ。

 

それは知らないことに興味を持ったり、理解しようとして質問する人と、単に自分が調べるのが面倒だから、他人に聞いて済ませる人の二タイプだ。

 

前者は関心を持ったり、理解したり、議論のために定義を確認しているので、脳の前頭葉を動かして「考えて」いる。

 

新しいモノに触れて関心を持つと、目も動くし前頭葉も活発に動き出すから、ボケないし、仕事もちゃんとできる。

 

一方、後者は自分の頭を使わず、他人の知識や考えを借りているだけで、前頭葉は殆ど動かず「考えて」いない。

 

考えていないから仕事はできないし、こういう人にモノは頼めない。

 

仕事を頼んでも十中八九、手を抜く。

 

というのもこれは「基礎会話能力」という、10歳未満の小さな子供がよくやる、「うん(はい)」「ううん(いいえ)」など、必要最小限の言葉だけで話す方法で、ほとんど他人に頼った会話法だからだ。

 

すぐに人に頼る人は自分の頭は使わないので、脳力が落ちてボケやすくなる。

 



アレとかソレで話す人は、ボケやすい

小さな子供は「うん」とか「ううん」とか、単語だけで会話をする。

 

というのも幼い子供の場合、知識も少なく経験が少ない上に、文章を組み立てる力がない。

 

なので周りの人が努力して、子供の話を聞こうとするため、「はい」「いいえ」だけで会話することになるからだ。

 

ところが10歳になってもまだ、同じように「はい・いいえ」と単語だけで会話しようとする子供も多い

 

こういう子供はたいていの場合、テストの成績が悪くて学習塾でも困る。

 

というのもこういう会話法というのは、言葉を覚える必要があまりないし、文章を組み立てないで済むからだ。

 

子供の使う基礎会話レベルでは、親や大人などが知識を持っていて、自分はそれにイエス・ノーを言うだけなので、自分で言葉を覚えなくても問題はないし。

 

また話す相手も親や兄弟友達や先生、話の内容も、家や家族や学校などみんな知ってることや身近な話が中心で、「あれ」とか「これ」とかで済むことも多い。

 

こういう生活をしていると、言葉を覚える必要性を感じないので、言葉を覚えようともしないし、他人の言葉にも注意を払わない。

 

ところが小学校4年生になると、友情だとか愛情だとか、哀れみだとか抽象的な概念や言葉が出てくる。

 

本や教科書に載っている文章も、全く知らない誰かに何かを伝える文章で、何が書いてあるか突き止めようとしないと、意味がわからない文章が増えてくる。

 

こういう文章をスラスラ読むには、最低限必要な言葉の知識や、文章の組み立て方を知らないといけない。

 

本に何も尋ねることもできないし、「はい」「いいえ」でも済まないから、基礎会話能力しかない子供は、学校の授業について行けなくなる。

 

仕事を辞めて家に居着くようになると、途端にボケが始まるというのも、実はコレと同じ事が起こっているわけだ。

 

家にいると身近な人としか話さなくなり、会話も「アレ」とか「ソレ」で済んでしまうから、文章を組み立てて話す必要がない。

 

そうなると前頭葉の働きが衰えてボケる。

 


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