死因の推移とガンの内訳
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死因の考察、日本人女性編。
日本人女性の死因の1位は、男性と同じく悪性新生物(ガン)だ。
2位3位4位は
- 脳卒中(脳梗塞・脳出血)
- 呼吸器疾患(肺炎・流感)
- 心疾患(心筋梗塞などの心臓病)
死亡者数の推移グラフはこちら。
死因別死亡者数の推移(日本・女性)
構成比の推移はこちら。
死因の構成比の推移(日本・女性)
これを見ると、ガン・心臓病・脳卒中・肺炎の4つの死因が日本人女性のなんと7割を占めていて、長生きするとまあこのどれかで死ぬってことらしいね。
推移を見ると、50年前は多かった脳卒中がかなり減ってきていて、代わりに肺炎などの呼吸器疾患で死ぬ人の割合が増えている。
これは色んな説があって、一つは老人のタンパク質の摂取量が少なすぎて、免疫力が弱っていること。
いわゆる「低栄養」の問題だ。
女性に多いタンパク質不足
栄養学で栄養と言えば、まずタンパク質のことだ。
タンパク質を十分に取らないと、人間の身体はうまく動かないようにできているので、まずタンパク質をしっかり摂ることが栄養の基本だ。
ところが我々日本人はどういうわけだか、主食を米にするという間違いをしてしまって、米と大豆製品を中心に置いてしまったために、年を取って食が細くなると、途端にタンパク質不足に陥ることになってしまっていたのだ。
→江戸時代の日本人が、一番貧弱だった?!タンパク質不足が一週間も続くと、免疫力は半分以下になってしまうので、肺炎で死ぬ人が増えるというのも、もっともな話だ。
女性の場合は、旦那と死に別れたりして一人暮らしになり、他人のために食事を作らなくなると危険らしい。
それまでは子供や旦那のために、タンパク質の多いボリウムのある食事を作っていたが、一人になってしまうと面倒くさくなってしまって手を抜き、それがタンパク質不足になる一つの原因らしい。
タンパク質などの栄養をしっかり摂るには、豆乳などの大豆製品を毎日食べ、スライスチーズなどの高タンパク食品を、おやつ代わりに食べるようにしておれば、トンカツなど無理に食べなくても補充できる。
しかしタンパク質を充分摂っていても、性ホルモンの分泌量が減るために、侵入したウイルスに反応できないこともある。
これも以前、書いたね。
→年を取ると免疫力が落ちるわけただ、年齢別人口を調整して比較した標準化死亡率を見ると、ガンや肺炎で死ぬ人が増えているのは、高齢化の影響が非常に大きいことが分かる。