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スペインの死因 男性編
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スペイン料理は地中海料理の一つである。
地中海食は、健康食として注目され、戦後から長年研究されてきた。
というのもアメリカで心臓病患者が増え、心臓病が少ない地域の食事に大きな関心が集まったのだ。
それに該当したのが日本と地中海沿岸だが、日本食はあまりにもアメリカの食事とかけ離れていたので研究対象にならず、地中海沿岸の食生活が主な研究対象となった。
もちろんスペイン料理と一口に言っても、地域によってかなりの違いがあるのだが、伝統的スペイン料理の特徴は、
- 新鮮な素材そのものを生かす料理が主。
- 生ハムや腸詰めなどを使い、これらは出汁としても使われる。
- オリーブオイル、にんにく、たまねぎ、じゃがいも、トマトが多用される。
- イワシやタラ、イカやタコなどの魚介類も食べられる。
- 羊、豚、鶏などの獣肉も食べられる。
ということで今回は、地中海食の国スペインの死因についてグラフを作ってみた。
スペインの死因の内訳と推移(トップ10 男性)
ガンによる死亡者数の推移(スペイン・男性)
ガンの標準化死亡率の推移(スペイン・男性)
スペインの死因 女性編
スペインの男性の死因の割合を見ると、心筋梗塞や脳卒中などの循環器病は、昔から殆ど変わっていない。
ガンの割合が増えているが、その他は非常に推移が連続的で、食生活が基本的に変化してないせいだろうね。
ガンによる死亡者数の推移グラフを見ると、スペインでもやはり肺ガンが急増している。
肺ガンというのは食べるものより、タバコや煤塵と言った、肺に吸い込むモノに関係があり、どの国でも増えているガンだ。
スペインの死因の内訳と推移(女性)
一方、スペインの女性の死因の推移を見ると、脳卒中が大きく増えた時期があったが、今は昔くらいの水準に戻っている。
男性のグラフの脳卒中をもう一度見てみると、男性も確かに脳卒中の割合が増えている時期があるね。
ガンによる死亡者数の推移(スペイン・女性)
ガン死の内訳では、乳がんと大腸ガンが急に増えていて、多かった胃ガンが減っているという状態だ。
この変化の原因は一体何だろうか?