タマネギはとにかく常食したい食品
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老後を健やかに過ごすには、身体作りが重要だ。
そのためにはコップに8杯程度の水分を数時間おきに確実に摂り、体重の1,000分の1以上のタンパク質を、野菜や魚介類を充実させる。
EPAなどを含む魚は、週に2回以上は食べるべき食品だ。
EPAはそれ自体、様々な効果があるが、さらにDHAに変換されて脳で働くので、魚を食べれば頭が良くなると言うのはウソではない。
というのも脳というのはタンパク質と脂肪からできており、DHAは脳に含まれる脂肪酸の主要な成分だからだ。
発達障害の子供はDHA不足が指摘されており、いかにEPAなどの魚油成分が重要かってことだ。
そしてそれ以外に食べるべき食品となると、地中海食で多用されるオリーブオイルと、ニンニク、タマネギである。
ニンニクは、血圧を下げ、血液をさらさらにする。
これは心臓発作の予防になる。
血清コレステロール値を下げ、消化を助ける。
免疫を刺激する食品であり、抗酸化物質で、かつ、抗菌力もある。
乳がんや肝がんの抑制効果があるという報告もある。
タマネギにも、抗酸化力があり、血液をサラサラにする。
特にタマネギに含まれるケルセチンという成分は、強い抗酸化力を持ち、LDLコレステロールが酸化するのを防ぐ。
ケルセチンは、柑橘類に含まれるビタミンPの一種で、タマネギ以外にも、リンゴやブドウ、ブロッコリー、ラズベリー、クランベリーなどにも含まれる成分だが、抗炎症作用があり、動脈硬化の進行を鈍らせる。
タマネギは、HDLコレステロールを増やし、中性脂肪とLDLコレステロール値を下げる働きもある。
大豆食品は毎日食べることが重要。
日本人とアメリカ人とでは、ガンの発生率や成長速度が異なる。
たとえば日本人女性の乳がん発生率は、アメリカ人女性の4分の1。
アメリカ人男性の前立腺ガンは、ガンの成長速度が速くて手遅れになることも多いが、日本人男性の場合、ガンの成長速度はゆっくりで、致命的になりにくいという。
このような差が生じる原因として、大豆の摂取量の違いが挙げられている。
大豆は植物性タンパクの供給源であるが、注目されているのが「ゲニステイン」という成分だ。
ゲニステインとは、イソフラボンの一種で、大豆や空豆、珈琲などに含まれていて、エストロゲン(女性ホルモン)に似た性質を持つ。
ゲニステインは強い抗酸化力を持ち、がん細胞が勝手に血管を作ったり、無軌道に増殖することを抑制する働きもある。
2003年の厚生労働省の大規模なコホート研究では、食品からのイソフラボン摂取量が多いほど、女性の乳がんや心筋梗塞・脳梗塞リスクを下げ、男性の前立腺ガンの抑制するということが分かった。
大豆はHDLコレステロール値を上昇させ、中性脂肪を下げる働きがあり、血糖値を安定させる作用がある。
そのため、2型糖尿病や心臓病のリスクを下げる。
ゲニステインはホルモンに似た物質で、最大でも36時間しか効果が続かないので、毎日の大豆を食べ続けることが重要だ。
とは言っても、豆乳を毎日飲み、豆腐・納豆などを食べれば良いだけだが。
大豆食品でガンを抑制するには、通常の3倍以上の量を食べる必要がある。