プレグネノロンは、DHEAの前駆体

更新日:

年を取ると免疫応答が悪くなる

 

免疫応答とは、異物(病原菌やウイルス)が体内に侵入したとき、免疫システムが働いて異物を排除することだ。

 

タンパク質不足だと免疫応答が鈍くなるが、年を取ってもやはり免疫応答が鈍くなる。

 

タンパク質不足の場合は、異物が体内に侵入しても、それを退治するための武器がたくさん作れないために、免疫力が不足して病気にやられてしまう。

 

しかし年寄りの場合はまず、「異物侵入に気づけない」のだという。

 

つまり病原菌やウイルスが侵入しても、体内の警戒システムがそれを見逃してしまい、感染症が重篤化してしまうということらしい。

 

免疫力の主力はタンパク質なので、タンパク質はしっかり摂らないとダメだが、それでも年を取ると病気に弱くなってしまうのは、こういうことだったわけだね。

 

しかし自然薯(山芋)などに含まれるDHEAが、この免疫応答力を良くしてくれるらしい。

 

DHEAは、副腎から分泌される男性ホルモンの一種で、成長するにつれて分泌量が増える。

 

そして25歳にピークになったあと徐々に分泌量が減り、75歳では、ピークの10~20%まで減ってしまう。

 

そこでDHEAのサプリや山芋などを積極的に摂ることによって、年と共に衰える免疫力を支えることができるわけだ。

 

このDHEAは、肥満予防や筋肉量増加に役立ち、アルツハイマー病予防にも期待されている。

 

またインスリンの効き目をよくするため、糖尿病に対しても良いという。

 

ただしDHEAは日本では医薬品扱いで、取り扱いに注意が必要なサプリメントである。

 

また男性ホルモンの一種なので、スポーツのドーピング検査などでも陽性反応が出る禁止成分だ。

 

DHEAは女性が使用すると、顔の毛が濃くなったりという副作用があるため、プレグネノロンというサプリメントで代用されたりもする。

 

このプレグネノロン、60年ほど前は、関節炎などに使われていた抗炎症薬だったのだが、最近はなんと、記憶力増強やストレス解消サプリとして人気が出てきているのだ。

 



プレグネノロン 記憶力を回復させる成分

DHEAは男性ホルモン一種なので、女性には効果が出ずらく副作用もある。

 

女性がDHEAサプリを摂るとひげが濃くなったりするのだ。

 

そのため、DHEAの代わりに使う、プレグネノロンというサプリも出ている。

 

プレグネノロンとは、コレステロールを材料に副腎や全身の細胞で作られる物質で「プロホルモン」(ホルモンの元)と呼ばれる物質だ。

 

コレステロールからプレグネノロンが作られ、そこからコーチゾン、プロゲステロン、エストロゲン、テストステロン、DHEAなどが作られる

 

プレグネノロンは、1950年代には、関節炎やアレルギーに使う「抗炎症薬」として用いられ、労働者のストレス緩和のための薬としても使われていたという。

 

その後、様々な新薬が出てきて、抗炎症薬としては使われることがなくなったが、1990年代に別の作用があることが分かり、アンチエイジング分野で注目され始めた。

 

その作用とは、記憶力をよみがえらせ、頭をスッキリさせるというものだ。

 

若い頃は、朝起きたときに頭がスッキリしていたが、年を取るにつれて、そんなスッキリ感はどこかへ行ってしまった。

 

プレグネノロンは脳内にもたくさんある脳内神経ホルモンだが、生産レベルは年をとると共に下がり、70歳になるまでに60%も減るというから、これが頭がぼんやりする一因と言うことらしい。

 

プレグネノロンはコレステロールから作られるのだから、コレステロールを摂っておれば減らなそうなモノだが、なかなかどうもそういうわけにもいかないのが痛いね。

 

アメリカでは、アンチエイジング用のサプリメントとして売られているが、DHEAもプレグネノロンも、ガンに良いのか悪いのか確定しておらず、30日以上使用する場合は医師のアドバイスが必要、…という風に注意がつけられて売られているようだ。

 

最後に、DHEAやプレグネノロンは、分泌量が減ったホルモンを補充する成分なので、40歳以下の若い人は、使ってはいけない

 


広告


Twitter
Facebook
LINE
はてな
ポケット

やわらかダイニング ウェルネスダイニング 心疾患リスク検査キット
今、売れてるフード