老後のために余計なモノは摂らない
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老後を健やかに過ごすための生活法。
「長寿に良い食事」を考える。
革命アンチエイジングという本によると、良い食事とはまず、無毒な食品だという。
無毒な食品とは、保存料・添加物・殺菌剤・成長ホルモン・着色料・香料などが含まれていない食品という意味らしい。
このうち保存料や殺菌剤というのは、我々人類にとって必要な薬剤だ。
と言うのもこれらは、食品が腐ったり、有害な細菌が繁殖しないようにし、保存性を高めて食中毒を防止するためのモノだからだ。
数十年後には100億人に達しようという地球人類の食糧を支えるにはこれらは必要だ。
しかしこれらの保存料や殺菌剤は、雑菌が繁殖しないように食品に入れている「毒」であることも確かである。
たとえば水道水には、一定濃度の塩素が入っていないといけない決まりである。
塩素はハロゲンと呼ばれる元素の一つで、塩素ガスを吸い込むと死ぬこともあるような毒である。
そんな毒をわざわざ水道水に入れるのは、コレラやペストなどの死に至る伝染病の病原菌が繁殖しないようにするためで、わずかな毒が、細菌やカビなどの発生を抑え、伝染病や食中毒などから我々を守っているわけだ。
ただしこれらは毒だと分かっているわけだから、年を取って弱った状態では避けるべきモノだろう。
トリハロメタンもオゾンも身体に悪い
毒である塩素を水道水に入れているのは、水道管の中で菌を繁殖させないためである。
水道水で有害菌が繁殖すると、その影響は直ちに数十万人にも及ぶ。
多くの死に至る伝染病の病原菌は、水の中で繁殖するので、そういう病原菌の繁殖を防ぐために、微量の塩素を入れて滅菌しているわけだ。
だから塩素が毒であることは百も承知で、伝染病で死者が大量に出るよりも、はるかに良いでしょ?というだけの話である。
ただ水道水の滅菌に塩素を使った場合、トリハロメタンという物質が少量できる。
トリハロメタンというのは、メタン(CH4)の水素基(-H)が3つのハロゲン分子に置き換わった物質で、水源地の水に含まれるメタンと塩素が反応するのだ。
トリハロメタンの一つであるクロロホルム(トリクロロメタン)は、肝臓障害や腎障害の原因となることが分かっている。
クロロホルムには発がん性も疑われていて、国際ガン研究機関IARCの評価ではグループ2Bの「ヒトに対する発癌性が疑われる」に分類されている。
ただこのグループ2Bには、コーヒーや野菜の漬け物なども含まれており、トリハロメタンの発がん性は、コーヒーや漬け物程度と言うことらしい。
漬け物や塩蔵品は、WHO(世界保健機構)からも、胃ガンとの関連性を指摘されているので、それと同じくらいのリスクだってことだな。
水道水の滅菌には、塩素の他にオゾンを使う方法もあるが、オゾンもかなり毒性の強い気体であり、健康に害のある活性酸素の一つである。
オゾンガスは目や肺や粘膜を傷めるので、低濃度でも保護眼鏡や活性炭入りマスクが必要だ。
オゾンで水道水を滅菌すると、クロロホルムは殆どできないが、ブロロホルムという別のトリハロメタンが微量だが発生する。
まあ塩素にしてもオゾンにしても、毒であることは間違いないので、水道水は可能な限り浄水器を通して使うようにすべきだが、こういう風に我々の身の回りには、放射能・放射性物質を含め、身体に障るモノがいっぱいあり、完全にゼロにすることはできないと認識すべきだろう。