ボケない生活 ボケは歳のせいじゃない記事一覧

年をとるとボケる。頭の働きが鈍くなり、反応できなくなる。若い頃には簡単にできたことが、いつの間にかできなくなっている。たとえば、何かをしようと思ったのに、何をしようと思ったのか思い出せない。人から話を振られても、何の話なのかわからず答えられない。何かを説明しようとしても、話がまとまらなくなって、言いたいことが伝えられない。突然モノを考えられなくなり、脳が止まった状態になって動かない。今まで何の問題...

歳をとると誰でもボケる。歳をとると、血管が弱くなり、脳も多少縮んでしまうから、ボケるのはやむを得ない。ただしそれは歳をとるにつれて、若い人よりボケやすくなるだけであって、ボケる人は若い人でもボケる。たとえば病院のボケ外来でも、以前は四十代・五十代の働き盛りの患者さんが多かったが、二十代・三十代も増えてきているらしい。病院のボケ外来に来る人というのは、生活や仕事に支障があるレベルの患者だから、軽いボ...

言葉に詰まる、頭が真っ白になる。これはボケの初期症状の一つだ。言うべき言葉が何も思いつかない、何を言ったら良いのかわからない。こういうことが起こった場合、対人会話能力になんらかの問題が起こっているらしい。対人会話能力というのは、高度な脳の使い方が必要なので、頭がボケるとすぐにおかしくなる。というのも誰かと話すときは、相手の様子を観察した上で、話さないといけないからだ。言いたいことを言うだけなら、ボ...

人と話さないと、会話能力は落ちる。人と話していても、会話能力は落ちる。というのも対人会話能力というのは、かなり高度な脳の使い方だからだ。会話というのは、話す相手で変わる。相手の様子を見ながら行うモノで、単に言いたいことを言うだけでは、まともな会話にはならないからだ。相手を観察すると同時に、相手の言いたいことを理解し、自分の感情を抑えつつ、相手に何をどう話せば良いか、臨機応変に対応しないといけない。...

前頭葉(ぜんとうよう)とは、頭の前側にある部分のことで、おでこ・額・目の奥にある部分だ。前頭葉の仕事というのは、「自分をコントロールする」ことで、人間は、この前頭葉を使って、物事を判断したり決断している。そのため、前頭葉の働きが鈍くなると、言葉に詰まり、頭が真っ白になって「決められない人」になってしまう。前頭葉に問題があるとどうなるかは、前頭葉に障害を負った人の観察でわかった。前頭葉に障害を負うと...

ボケている人は、目が動かさないという。脳の前頭葉というのは、レーダーの司令部のようなところで、周囲の変化に敏感に反応して、それに適切に対応しようとする。そのため、前頭葉が動いている人は、目をキョロキョロ動かすだけでなく、耳や鼻など、五官を総動員して、様々な情報を集めようとする。そして新たに集めた情報と、自分が以前から持っている情報を、比較検討して判断するわけだ。一方、重いボケ症状の患者さんは、前頭...

目と身体を動かさない生活は、脳の前頭葉を使わず、ボケやすい。なのでテレビやパソコンのモニターを、毎日ずっと見続けている人は、そのうちボケが始まるかもしれない。なぜそのようなことになるかというと、前頭葉というのは受け付ける情報を調整する機能があるかららしい。たとえば何かに集中しているときは、他の雑音は全く耳に入らないどころか、腹も減らないし、痛みも感じない。しかし逆に集中しない状態では、腹は減るし身...

歳をとればとるほど、前頭葉は使われなくなる。これは、熟練した作業では、頭をさほど使わなくなるからだ。技術を身につけるときには、いちいち注意してやってたのに、慣れると考えなくても、きちんと作業ができてしまう。これは「手続き記憶」といって、同じ作業を何度も繰り返すと、作業手順を脳が記憶するからだ。そして覚えた作業手順通りに、脳が勝手に作業を進めてくれるからだ。自転車に乗る時、車を運転するとき、最初はこ...

インターネットや携帯電話を使うと、ボケやすくなるという。ボケやすくなる原因の一つは、長時間、画面を見続けると、目や身体を動かさないため、脳がそれに集中してしまい、それ以外の感覚が鈍るからだ。人間の目は日常生活で、非常に目まぐるしく動いている。左を見たり右を見たり、遠くを見たり近くを見たり。様々な色のモノを見たり、様々な形のモノを見たり。大きなモノを見たり、小さなモノを見たり。このとき我々の脳の中で...

インターネットやスマートフォンは、便利だけれどボケる原因になる。調べ物をするときに、パソコンやスマートフォンを使って調べれば、かなりのことが調べがつく。ところがこういう便利さが、逆に脳の働きを鈍らせるという。というのも、ネットやケータイで調べればすぐに出てくるのに慣れると、頭を使わずに済んでしまうからだ。調べた内容を自分なりの言葉で置き換えたり、他の情報と合わせたり比べて考えるなら良いが、調べただ...

わからないことがあると、他人に聞いて解決する人がいる。わからないことをすぐ聞くというのは、「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」などと言って良いことだと思われがちだが、そう簡単な話でもない。というのも、他人にすぐ聞く人にも、2種類のタイプがいるからだ。それは知らないことに興味を持ったり、理解しようとして質問する人と、単に自分が調べるのが面倒だから、他人に聞いて済ませる人の二タイプだ。前者は関心を持った...

他人の話を聞き逃したり、人と同じタイミングで笑えない、と言うのもボケの症状だ。1対1で話すときは問題がないが、会議や酒の席などで、大勢の人が話をするときに、誰が何を言ったか覚えていない。そのため、みんなが笑っても、なんで笑ったのかわからないし、映画や落語などを見てても、笑うタイミングで笑えなかったりする。ボケにも様々な症状があるのだが、これは「聞き取れない」という症状で、日頃からイヤフォンやヘッド...

ボケないための生活法。ボケるというのは簡単に言うと、脳の前頭葉が動かないってことだ。なので日頃から頭を使って、動くようにしておくことが重要だ。前頭葉というのは、脳の前側の部分で、何か新しいことをやるとか今までやってきたことをやめるとか、感情を抑えるとか、に使われる部分だ。ボケると乱暴になったり、わめいたりするのは、前頭葉の働きが衰えて、抑制が効かなくなってしまうからだ。酒に酔っ払ったときも似たよう...

ボケ防止のための処方箋、その1は「定刻に起きる」だった。決まった時間に起きると、毎日決まった時間に、脳の働きが活発になる。頭を動かしたい時刻に合わせて、朝起きる時刻を決めると、判断しなければ行けない時刻に、適切な判断ができるというわけだ。ボケというのは症状は様々だが、原因は3つのタイプに分かれる。まず脳が傷んでしまった場合、脳は正常に働かなくてボケてしまう。ケガなどで脳を損傷したり、高血圧や糖尿病...

脳由来神経栄養因子BDNFも、近年ときどき話題に上るワードだ。神経栄養因子は、神経細胞を成長させたり枝分かれさせるのに必要な物質だで、4つのグループがある。心筋・平滑筋(内臓)・脂肪組織・卵巣などに分布しているのが、一般的な神経成長因子(nerve growth factor/NGF)。一方、大脳皮質・海馬・小脳などに分布するのがBDNF(Brain-derived neurotrophic fa...

血栓症は、我々年寄りにとって、もっとも怖れるべき病気の一つだ。歳をとるにつれて、我々の血管は硬く脆くなる。これがいわゆる「動脈硬化」なわけだが、こうなると血栓で血管が詰まりやすくなる。脳の血管が詰まると脳梗塞、心臓の血管が詰まると心筋梗塞で、どちらも死に至る重篤な病気だ。しかしそれ以外にも、血栓症が引き起こす危険な症状がある。肺に血栓が詰まって呼吸困難に陥る、「急性肺血栓塞栓症」(きゅうせいはいけ...

「座りすぎの害」も、寿命を縮める一つの要因だ。特に日本人は、一日7時間も座っていて、それが健康の大問題になっている。座業、すなわち椅子に座ってする仕事が、身体に悪いというのは、ここ数十年にわたって様々なデータが出ている。たとえば、イギリス人およそ80万人を対象した2012年の研究では、長時間座っていることによって、糖尿病・心臓病のリスクが倍増し、早期死亡のリスクも倍増していたという。イギリスは第二...